水平線を見ながらお昼ご飯(June 2004)
ビッケさんたちより事前にチャーターの遊びをしようと連絡を頂いていました。(船も私も)。到着のその日は満月。この時期の大潮は日中の水位の変化が大きく、静か過ぎて濁っていたり激流だったりと時間によっては潜りにくい日程です。 予定してたのはとりあえず一般的なアイスクリームポイントなど近辺でした。しかし静か過ぎる。べたなぎ過ぎて面白くない!そんな悩み(?)を抱えたままビッケさんたち4人を空港に迎えに。しかし脳裏にはその数日前に小耳にはさんだ情報が気になりつづけていたままでした。
早めに空港出口で待っていたのですがすれ違ってしまったのか見当たりません。振り向くといつもの素敵な笑顔は並んだその3人によって増幅されたか数十メートル離れているのにもかかわらず、その居場所がはっきりと浮かび上がりました。結局いつもの待ち合わせ場所なんですけれどね。買出しをしながら車でクラブハウスへ向かう途中に明日のプランの変更を切り出して見ました。
今日は潜らず明日に備えて前祝?女将がビーチバーにお連れすることになりました。明日のピーカンを予想させる夕焼けですね。
場所はテニアンの先、アグイハン島、通称ゴートアイランド(やぎ島)です。急な展開にみんなは無言・・・。チャンスがあればいくらでも変更したり寄り道してしまうのは私の性分。勝手ですが、確証がないところをどう判断するかが皆さんにとって難しいところですね。以前からそこでのダイビングは話題には上がっていましたが、相当な覚悟で出かける大掛かりなツアーの印象を持っていました。よくよく聞けば皆さんは4人は海辺でキャンプをしたりなどアウトドア大好きな人たち。行ってみようじゃないか!ということで、野外班長の名にちなんで“ガッツ探検隊”の結成と相成りました。当初のプランでは、行き帰りは豪華フェリーに乗ってテニアンの港を基点にダイビングボートを利用するものでした。しかし、“ガッツ探検隊”の信条は、削れるものは削ろう、ということでサイパンから荷物と一緒に小船に乗り込むことになりました。(私としては快適で豪華なイメージの小旅行を目指していたのですが・・・)。 スマイリング港で落ち合ったそのダイビングボートは一見小ぶり、しかし荷物は操縦席前に全てしまいこめるし、座席を取っ払っているのでスペースも十分。とはいっても座りたいので折りたたみデッキチェアを持ち込んだのでさらに快適でした。
出港してから間もない頃、外洋に出る水路ですれ違ったのは乗るはずだったフェリー。何十倍もの大きさがあります。まるで飛行機のような近代的なデザイン。まだ道中の様子がわからない時点でしたので未練がましく見送ってしまったのは私だけだったのでしょうか。
50分ほど過ぎてテニアン港が見える距離までになりました。ここから進路を右に取りゴートアイランドへ向かいます。居眠りをしているとキャプテンが寂しいじゃないか!そばで話をしてくれというのです。(手間のかかるやつ)。そうこうしてるうちに沿岸にたどり着いたのが1時間20分経ったところでした。エントリーしてみれば、青ーい。クマノミを撮っても10メートル後方にいるダイバーが映るくらい透きとおっている。最大水深は27mまでいきましたがそんなことを感じさせない透明度なのでした。シャコガイも大きく育っていますし、魚たちは純粋な感じ。ヨスジフエダイやノコギリダイは興味をもったのか私たちに近づきながらぐるぐる回っています。
やっぱりドリフトダイブは快適だぁなんて心の中で叫びながら浮上するとこれまた晴天の海上が美しかったぁ。結局1時間近く潜ってしまいすっかり堪能してしまいました。
エキジット間際の岩はまるで、ギャオスの頭。表面がまったいらで鋭角ないでたち、首の付け根は細くなっている。のちにここのポイント名は、ビッケさんのお誕生日にちなんでHIROMI-64とすることにしました。
最後にサイパンについたのは5時です。8時半から出港したことを考えると凄く効率のいい一日でした。普段日没ぎりぎりまで遊んでいるので、そのままグロットに行こうかなんて冗談ともつかない会話をしながらクラブハウスへ戻りました。次回は、「私を豪華フェリーで連れてって!?」
◆ 報告:お)組のかしら ◆