2005年の夏、いかがお過ごしですか。今宵は岐阜の”みうらっち”がお届けします。   約半年振りにサイパンに来て見れば、かしらは相変わらず???でしたが海はベストコンディション。ここぞとばかり私は晴れ男を連呼!連呼! 今回のサイパンは、念願だったリゾートダイブ!  狂ったように潜らないってこと。1日に沢山潜らないプランを味わっていたんですが、前々日くらいから、かしらの様子が妙に怪しい。「これ要らないから使えばぁ」とビーチバッグをロックウェルさんに渡したり、スイスイさん達向けにレンタルブーツを底の厚いものに調したり。 そうそう帰国前夜でもないのに私をマッサージに行かせ、「おぉーこれぞリゾートダイブ!」と浮かれさせたり。   しかし、やはり来たな! 怪しい作戦。朝、オブジャンビーチを1本で切り上げたのです。切り上げたと言う事は、クラブハウスに帰って昼間からビールじゃん! まさにリゾートじゃん! 喜びもつかの間でした。かしらが午後の予定を発表し始めたのです。なにやら”地底湖”へスノーケリングに行くんだそうです。どこだ!そりゃ?とは思いましたが、昨日の午後からなぜか足の親指がうずく(通風か・・?)私は「いってらっしゃーい」と休憩を決め込んでいました。

しかし、かしらは涼しい顔で私の前にブーツらしきものを置きました。全然聞いとらんな、人のはなし。相変わらずの窒素酔いか? それに私のブーツらしきものは、ロックウェルさんに渡したものと違い新品じゃない、ひいきだ。ちなみにそれは見た事のないブランド。知るひとぞ知る、安心ブランド「親方寅さん」印の安全靴でした。なにかあるなと思ったのですが、岐阜の善人こと、私みうらっちはその計画に巻き込まれていくのでした。   準備を始めるかしらを見ていると、なぜか紅白のロープをたすきがけに背負い始めました。怪しい、スノーケリングだろ!? 聞けばブーツは要るけれど、フィンは要らないという。訪ねる私と目が合えば瞳の奥が笑っている。かしらの鼻は完全に開ききってる。不安が頭をよぎる。車中の説明によると、”フォービドゥン・アイランド”というところへ行くらしい。要するに禁じられたへき地のようで、以前掲示板やTodayにも触れられたことがあったそうな。でもこの響き、”禁じられた”というところがなんとも、甘い印象です。私の重い腰を挙げさせるには充分な誘惑。ほいほいついて行くことにしました。

  出発してみると、イキナリ立ち寄ったコンビニ風の店で命じられたのは、栄養ドリンク!なにもわからないまま、ファイトー!いっぱぁーつ!と飲み干しました。通る道は途中までラウラウビーチへいく場合と同じだったので見慣れた道のりです。その次にゴルフ場を過ぎると眼下に海が広がって、すがすがしい景色。途中、空を見上げると、昇り竜のかたちをした雲もありました。 しかし消防署を右手に曲がって裏路地のような未舗装の道に入り込みます。

おかしいぞ、標高が上がっているぞ。これって山じゃない? スノーケリングなんて出来るんかい? ますます怪しい。かしらにお伺いするも、またもやかしらの鼻は完全に開ききってる。絶対怪しいぞ! 案の定 車はジャングルを駆け上がり、ついたところはやはり山の頂き、なんともいやはや。   その山の頂きから見下ろす海は丸~い水平線がわかるような広々としています。すごーい、絶景かな、絶景かな~! 

いい気分にやっとなってきたと思ったら、かしらはその展望台の枠に立ち上がりました。ロープを身に付け崖を見おろす姿に、まっまさか~と正気に返りました。このあんちゃん、このままダイブか!!何をしでかすか予想できない。

  慎重に崖を下り海岸にたどりつき、ワーイ!ワーイ!スノーケリング!?いやまてよ!”地底湖”だった気が。ゲッまだ先があるのー?トホホ。ただの小休止でした。用意してきたペットボトルで水分補給し、これから本格的に地底湖へいざ出発!

こういうときのかしらのつぶやき、いや独り言は不気味ですよねー。経験者の皆さん。藪なのか、林なのか、どちらにしても海ではない道なき道を、なぜか軍手をつけさせられて進む私達3人。途中からは草ボウボウなのに、かしらからの擦り傷一つ作ってはならないとの言葉。できるんかいな、そんなこと。でもそこは海なし県から来た私 岐阜の山猿こと、みうらっち。子供の頃から遊び場は山! 昔を思い出しヒョイヒョイと‥と思いきや 昔とはウエイトが大きく違うのでした。足場の悪い崖を下るには小股で足の裏で地面を感じながら降りるのがセオリー。禁断の島を左手に見ながら海沿いの岩場を歩いていきます。かなり歩きにくいし、足のお父さん指が痛いじゃないか。大きく右に曲がる岩を駆け上がりそして駆け下りる。まだかー、どこなんだー。時折り、ここでカクレンボしたら、みんな見つけられるかな? なんていったり、かしらはいつまでも のん気だ。

見通しが良くなったところで道が二手に分かれたのでした。かしらは気まずそうに、しかしひょいひょい登り道を行きます。挙句の果てに、あぁー間違ってた、すんごく回り道しちゃったよーと。見れば最初に着いた海岸から直進30mで来れるところだったのでした。おいおい、まぁいいっかー、じゃないよまったくもう。   途中私の腹回りに挑戦するような狭い通り道が。両側から腰の高さに岩が張り出ているのですが、侮ってはいけない私の柔軟な腹を。波打つように体を可変させながらすり抜けます。傾斜60度くらいの岩場を上がるとほぼ突き当たりでした。

  この場所でかしらは、やおら脱ぎ始める。おいおい、まだ昼間だよーって、もしかしてここ? そうでした、ここの隙間から垂直に降りる洞窟があったのでした。薄暗くそして狭い竪穴へ降りると、スイスイさんが何かうごめく者を発見!何だ?でかいぞ! ライトを持っていない我々はカメラのフラッシュをたいてみました。

ヤシガニじゃありませんか!夕食の食卓に並ぶヤシガニが頭をよぎる。しかしライト無しじゃうかつに手を出せない。そうこうしてる内に岩陰へ逃げられてしました。悔しー!夕食が‥。仕方なく本来の目的地 ”地底湖”へ。

しばらく進むと肌寒い洞窟の中に、ひと際澄んだ地底湖が。おぉー綺麗じゃんー! さすが地底湖。水が冷たーい!しばし時間を忘れ岩場から飛んだり!跳ねたり!潜ったり!

せっかくここまで来たんだから潜りたい。潜るんなら中層だ。自分の浮力をちょうどに打ち消す石を抱えて遊びました。つまりこれも中性浮力なのだ。このアイデアに感嘆したかしらはさっそく記念撮影をしてくれました。

しかし中性浮力を保つために持ったの石は、隣のロックウェルさんと比較にならない大きさ。次回までに究極のダイエットを決意しつつ帰路に着きました。でもまだヤシガニに悔いが残る我々は帰り道でもヤシガニ探索。次回からライトは外せないツールとなりました。海岸まで戻り、行きに来る時下った崖を眺めると、大きなため息がひとつ・・最後の難関が。崖を登るポイントは、次に足を置く場所を素早く察知するアンテナが必要だそうだ。

何はともあれ怪我人を出さずに崖を登りきり一安心。スタート地点までやっとの思いで戻って来た我々は、夕焼けまじかの海を満足そうに見つめていました。みんなでホッとしている矢先、かしらが少女のように花を摘み始めたのです。かしらが壊れた?背中に冷たいものを感じながら苦笑い?愛想笑い?なのでした。 帰宅のフライト時間まで余裕のある方、もしくはヤシガニを捕まえたい方など?一度行ってみるのも面白いと思いますよ。私はしばらく遠慮します。身を軽くしてからでないと。リゾートには程遠いスノーケリング体験でした。(”地底湖”とは、かしらが勝手に呼んでいるだけのことですが、そんな気になる場所ではあります)

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